2016年07月31日
「ポケモンgoじゃなくて」の話
連日の酷暑。身体が茹で蛙状態。
いかん、チビカップルと遊ぶ約束の日曜日だった。5才姉孫1号彼女と3才我孫1号彼氏。
ばばあ引率で「電車でgo!」の約束だった。
佐賀駅から新鳥栖まで、特急カモメで往復するだけ。未就学児は電車賃無料、大人一人分でgoできる。
新鳥栖で新幹線ホームに、入場券160円で侵入し、涼しい待合室でオヤツタイムしながら新幹線待ち。30分で熊本行きと鹿児島行きが、ビューと来てシューっと行く。
彼氏は奇声を上げ、彼女は煩いと耳を塞ぐ。アレに乗せよ!と言い出す彼氏に、遠くへは行けない!と諭す彼女。
そうだね、まだ遠くへは行けないね。
小一時間の新幹線ホーム。そろそろ佐賀へ帰ろうか?西友でさ、オモチャでも見る?うん見る見る!と彼女。一つだけ買わないかんね!と彼氏。
行きのカモメは白かった。帰りのカモメは黒だった。
今日、遊園地なんぞに連れて行くと、アレ乗るコレ乗るで、平気で3千円ほど吹っ飛ぶけれど、本物に乗って遊んだら2千円でお釣がくるのだ。
炎天下の遊園地は、連れて行ききらんもん。チビカップルのお陰で、なかなかオモロイ体験だった。私一人でこれをやると、どっから見ても不審者だもの。
小さな遊び仲間のお陰で、結構飽きずに遊べています。
「ポケモンgo」も良いのだけれど、「電車でgo」もヨカデスバイ。
あっと言う間なんだろね、こんな時間は。
新幹線のように、高速で走り去る。
2016年07月19日
「夕焼けと花火とかもめ」の話
サガン鳥栖vs名古屋戦、負けず勝たずの0-0。
夕焼けと花火に彩られたピッチは、大声で叫ぶ事のできる場所。日頃のストレスを絶叫に変えて、足踏み鳴らし腕振り回し。
選手と共に90分、戦い終わって脱力弛緩。
鳥栖までの行き帰り、特急「かもめ」に乗りました。すっかり大人になったので、電車や車は目的地への移動手段。その手段が、孫1号にとっては目的になるから面白い。
駅に電車を見に行こう!県庁展望台から車の流れを見よう!3才男子への誘い文句、100%食い付きます。
欲も特もなく、唯それだけを見つめていて。人生長くやって来て汚れちまった私には、羨ましいやら眩しいやらでございます。
老いたら子に従え、と言いますが、背負った孫に習え、の方が良いみたい。
そろそろ梅雨も明けますね。たくさん雨が降りました。空気が乾いてきたならば、気持ちも軽くなるでしょう。
さてさて、本格的に夏が来る。
夏を乗り切る今年の梅は、準備万端整いました。
2016年07月10日
父の四十九日、そして投票日
雨と熱波と選挙戦、蝉とマイクとスピーカー。
やっと迎えた四十九日、投票日と重なった。
昨年没の母の後始末、未だ片付かず。7週間前没の父の分、片付くはずもないけれど。でも、まあ、二人の遺影が並んでるのは、収まり良くてしっくりしてる。二人とも笑ってるし。
斎場からの父の遺骨、葬儀の日に納骨してもらった。まだほんのりと温かな骨壺、一刻も早く母と一緒にできませんか?
住職さんにお願いしたのです。イレギュラーでご免なさい。OKくれた住職さん、本日当家にお見えです。
さてさて、参議院選挙であります。
「この道しかない!後戻りは出来ない!」
このフレーズは怖いです。
なんでそんなに尖った方へ行きたがる?先はないぞ崖っぷち。
憲法変えてまで国家の為に民は生きろと?違うだろう。
国家の為に私は生きとらん。子や孫や自分の為に生きている。個々の民を大事に出来ない政府は、早晩行き詰まる。
民を見ずに余所見して、お金を使って損をして、非常にバランス悪いです。気持ちも頗る悪いので、期日前投票はビシッと野党連合!と書きました。
今の与党はやぼ天で、女心がわからん。わからん。女心をくすぐらなくては、出生率は上がらない。
なんか間違ってますよ、薄々気付いているくせに。変なパワーで押さえつけるなよ、数の力でごまかすな!
あー久し振りに書いてみたらば変に過激?いかんいかん、四十九日の法要をばしっかり努めます。
皆で投票行きませう!
2016年05月26日
介護の現場より 終章
母の一周忌を目前に、父が逝ってしまった。
1年前に半分壊れた心臓が、ぽつんと止まった。呆気なく、何気なく。
あんまり突然だったから、「え?逝くの」「そんなに静かでいいの?」
「娘たちを呼んでくれ」病院からの連絡でした。姉と二人で大慌てで病室駆け込む午前1時半。
看護師が思うように話を聞いてくれないとか、背中が痛いとか、そうかそうか父、娘たち到着だから安心せい、ほら孫も居るぞ。
と、さすったり手を握ったりしていたら、みるみるモニター数値が急降下。すーっと目を閉じた。「あ!もう逝っちゃうの?」
思った瞬間、耳元で叫んでいました。「お母さん、迎えに来たよ」「良かったね、連れていってもらいなよ」
姉は、「お父さんありがとう、大丈夫だからね」って。目を閉じた父、にんまり笑ったような。
最愛の妻を亡くして1年。壊れかけの心臓で気張りました、生き抜きました。
この1年で父は二人の曾孫を抱きました。母への土産話を持って、笑顔で逝った父。天晴れの最期だったよ。流石すぎて格好良かった。
はらはらドキドキの介護で、しんどかったけど、最期に残してくれた笑顔で、私もつられて破顔しちゃったよ。
やるなあ、親父ナイスだぜ。
私は、最強で最高な喧嘩相手を失ってしまいました。
なんであんなに喧嘩したのかね?生涯で喧嘩した数は、父がダントツのNo.1。
今はちょっとわかります、そのわけが。安心だったんだと、甘えていたんだと。喧嘩しても喧嘩しても、そこに居てくれたから。時には挑んで、時には吹っ掛けられて。飽きもせずに側に居られたからね。
喧嘩の相手が居なくなったと、息子にぼやいたらば、「孫と喧嘩せんね」って。15キロ孫1号?喧嘩売ったら、ボッコボコにされるやろう。やめときます。
そんなこんなで、介護の現場よりは終演です。
お父さん!又喧嘩する日まで「long good-bye」
追記 ご心配頂いた方々、お声かけ頂いた方々、ありがとうございました。
2016年05月11日
介護の現場より 玖
孫と親の狭間、サンドイッチの具状態。
ちょうどそんな世代なのかな。
駆け出しの命と滑り込み前の命。どちらも大切な唯一無二の命。
それはわかる。わかるのだが、両者の狭間の私は少々困惑する。
別々の場所での子守り補助と介護。体一つの私と重複する時間帯。どだい無理なのです。
そこで一計。
年長組にショートステイを許諾してもらって、2日泊まって1日帰宅。こんな感じを繰り返し3週間が経過した今日この頃。
年長組が反乱、もう嫌なんだって。ケアマネさんよりご連絡。施設でトラブル増えまして・・・。
おう!そうですか、年長組の我慢もここまでか。部屋から出でこず、不満満載籠城毒舌。迷惑かけても何だし、父の気持ちもわからんじゃない。よし!連れて帰るか、と思っております。
気分転換に、介護ベッドの配置替えしちゃろうかね。
だけど父、私は毎日来きらんかもよ。年少組には、まだまだ手助けいりますもん。
一人の時間をそこそこ面白く過ごせますかね。頭の中でアレコレと言葉遊びができますか。
他力より自力での自己満足できればいいね。
そんなこんなで、サンドイッチの具はサンドバックにならぬよう、狭間で自力自己満足思案中(^^)
2016年05月05日
「GW企画・友よありがとう!」の話
大分九重にある山小屋、被災しているかもしれん。
気掛かりながらも日常に追われていたら、同級生友等が視察片付け団を結成してくれた。
玖珠まで高速、宝泉寺温泉郷抜けて山道異常なし。
山小屋外観異常なし、室内やや異常あり。しかし、思ったより軽微で良かった。
作業着に着替えた有志の皆さん、テキパキと掃除してくれました。
ありがとう!
被災ごみだけでなく室内に溜まっていた不要物まで、佐賀に持ち帰って廃棄していただいた。もう本当に助かりました。
ありがたいな、友。感謝謝感激、雨あられ。持つべきものは友。
言葉の羅列じゃ足りない位、嬉しかった。
玖珠の町や宝泉寺温泉郷は被災の影響なく、静寂でゆるりとした時間が流れていました。
温泉の温度が以前より高くなっている?ような。これは、ちと気になる。
滞在中、早朝に一度揺れた。熊本の方は、まだまだ揺れてますね。
自然の理に抗う術なく、収まりをじっと待つしかない。
帰途に立ち寄った慈恩の滝で、蕎麦でも啜るかとランチタイム。
友が言う、 「そばつゆの味が薄かね」。
え?貴方がつけて啜ってるのは、ほうじ茶ですけど!
そば通の食べ方だと思って静観してたけど、間違ってたのね。
笑わすな、友。最高だぜ。
そんな仲間に囲まれて、私は幸せです。
2016年05月02日
「五月バカ勢揃い」の話
連休真っ只中の夏日。
孫2号のお守りで遊具のある公園をはしご。
高い所へ登り抱いて下ろせと言う。走り続け追いかけろと言う。
オシッコだ、水分補給だ、帽子をかぶれよ、ブランコ大きく揺らせ、タンポポ綿毛集めろ。鬼退治だと長い棒を振り回し、水辺には必ず近付きなんか投げている。
いい加減、止まってくれよ。親バカ、祖母バカ、曾祖父バカ。孫2号の誕生で、バカがパワーアップ中。
おーい、君達。こんなにお馬鹿に囲まれてて大丈夫か?
小さい命には、回りをお馬鹿にする能力がありますね。この能力のお陰で守られる命なのだな。
よってたかって手を差し伸べられて、眼差しに包まれた時を過ごす。
赤ん坊は泣くだけで人を動かし、オナラだけで人を笑わす。こんなに小さな存在なのに、生きる術を知っている。
バカになってる時は気付きませんが、お祖母ちゃんは筋肉痛の満身創痍。
15キロを肩車、15キロとお相撲。15キロをお姫様抱っこ。隙を見せると15キロが降ってくる。
でもね、お馬鹿の効果もあってね、痩せるんですね、孫守りダイエット。筋トレも出来るし、幼児のトレンドも学べます。
ポジティブ思考でいないと、やってらんないわ。
1年前に心筋梗塞より生還した父は4人目の曾孫を抱いて涙をこぼし、妹を抱いた孫2号は満面の笑みで涎を垂らす。
2016年04月23日
孫2号降臨
時が満ちて、するり這い出た孫2号。
1号の時は、そりゃあ大変な難産で。お母さんの必死の頑張りで、1号はこの世に出現。
二人目に挑戦します!
彼女(お嫁さん)が言った時、あー凄いな、強いな、母は大地だと心から思った。
ならば、全面的に応援支援任せろと、気合いは充分なのだけど、たいして役にはたたん。
1号に肩車を所望されヒーヒー言わせられたり、トイザラス!へ飛び込みトミカミニカー握らせて黙らせたり。
2号は満ち満ちて満足したらしく、すんなり何事もなくご登場。
遠目に立ち会った1号曰く、「モッコリ出てきたね」。お母さん笑顔で産み出して偉かった。
さっそく出来立てほかほかを、ふわあっと触ってみる1号。抱っこしたいんだって。
さっきまで、お腹の中にいたのにね。一挙に兄貴に格上げの1号3才。
でもね1号、気付いてないだろうけど、この3年、君が独り占めしていた父母の心身や、回りの大人の熱い視線が、これからは山分けになるのだよ。
まあ、可愛い妹の泣き笑いは、兄貴のものだと伝えよう。
2号ちゃん。
ドッキドキの時間と脱力の安心を、ありがとう!
2016年04月19日
絶望のとなり
今日は孫2号の出産予定日。
大地に揺さぶられ、ハラハラしながらの毎日。母子はびくともせず。
母子共になかなか肝が座っている。揺れる大地に翻弄されず、這い出るタイミングを見図ってる。
孫1号の保育園お迎え。車中で地震関連ニュースが流れる。
「地震だね、怖いね、揺れるもんね・・・」
3才児の仲間内でも震が話題になってるらしい。
ニュースの合間に「アンパンマンのマーチ」がかかった。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。
孫1号はチャイルドシートで、腕をブルンブルン振り回し大声で歌っている。ニッコニコで元気よし。さっきまで地震は怖いと言っていたのにね。
無垢な強さに祖母は激励されちまった。
やなせたかし先生恐るべし。私の中の先生は、アンパンマンよりもポエマーです。
もう30年以上前の頃、出逢った詩があるのです。孫1号のお陰で思い出しましたよ。
「絶望のとなり」
絶望のとなりに
だれかが
そっと腰かけた
絶望は
となりのひとに聞いた
「あなたはいったい誰ですか」
となりのひとはほほえんだ
「私の名前は希望です」
被災に遭遇されている皆々様の隣に、そっと希望が座っていますように!