2016年09月17日
「サヨナラだけが人生だ」の話
長年転がしていた、父の愛車。この度、廃車の運びとなりました。
父、いっぱい走ったね。
母を乗せて、海へ山へと大活躍。父母と一緒の景色を観てたんだろうな、カリーナ。
そんなカリーナとのお別れは、少々切なくて感傷を薄めるために、小さな人達に同行依頼。
「ほらジイジイちゃんの車とバイバイだよ」
「え?ここに置いていくの?」
「うん。置いていくよ」
「どうなるの?ジイジイの車」
「新しい車に生まれ変わる!」
「そっか!じゃあ良かったね」
「サヨナラ言おうね。帰りは新車でgoしよう」
父、曾孫がしっかり見送りましたよ。母や子供達、孫や曾孫達を運び、色んな気持ちでハンドルを握った父を乗せて、走り切ったカリーナ。ご苦労様でした。
大切な人との別れは、その人にまつわる物との別れでもある。父母を見送り、父母の記憶を纏った物々とサヨナラをしていると、人生って、ほんとサヨナラの連続なんだと染々思う。
サヨナラの瞬間は、未知との出逢いに続いているけどね。
繰り返して繰り返して、時間が過ぎる。
止まれないので先に行きますね。戻れないので想い出にしますね。
さて、まだまだ歩かねばならぬ。
Posted by たゆたう at 23:00│Comments(0)
│揺蕩う