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2015年05月27日

介護の現場より 参



介護の現場より 参



透析している病院から、父のいる好生館へ転院した母。8階の緩和ケア病棟へ、空きを待っての転院。


10日前に心筋梗塞で倒れた父は、ICUを出て6階のハートセンターに転床したのだが、病状は芳しくない。

「眠れない・・・、眠ったら目が覚めない気がする。寝てる間に心臓が止まりそうで怖い」

それは怖いね、でも簡単には止まらん、止まらんよ! 


両親が同じ屋根の下で息をしている。8階と6階を往き来して半日を過ごした。

看護者には居心地の良い病院である。図書館、ベーカリー、空中庭園・・・。

中でも素晴らしいと思うのが、病棟の配置である。閉鎖的なナースセンターではなく、解放スペースにナースとドクターがいる。声が掛けやすいのが良いですね。患者との陸続き感がよろしい。

緩和ケア病棟にはサロン風のスペース。グランドピアノに熱帯魚、オープンキッチンに展望テラス。

ベッドを抜け出せる患者さんや看護者には優しい空間。4月の母のお試し入院時は、ふたりでここでのお茶タイム。


「どうなの母?また、お茶できるかな?」

「どうした父!母の顔を見に早くおいでよ!」

同じ屋根の下で息をしている両親。やっと近くに来れたのに体調厳しいね。

まるで示し合わせたように二人で凹んでいる。仲が良いのは分かるけど、そこまで一緒じゃいかんだろう。


静かな長い廊下を歩く。溜め息の数珠繋ぎ。

廊下の巨大な絵画たち。美術館を持ってる佐賀大学からかな?

慰めになるはずの絵画たち、色調がダークで黒っぽい。どうにかならんか?気が滅入る。もっとこう、パーっと明るい綺麗な色が観たい。


ブツブツ呟やく病院ライフ。

それなりに満喫しております(^^)




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